2020年4月9日
今日の娯楽
魔王 JUVENILE REMIX 1巻 伊坂幸太郎・大須賀めぐみ - 小学館eコミックストア|無料試し読み多数!マンガ読むならeコミ!
内容
2007年から2009年まで週間少年サンデーで連載されていた。 既刊10巻、完結済み。
スピンオフとして、前日譚にあたる『Waltz』がある。
コメント
主人公「安藤」が発現した超能力で、政治家「犬養」を中心とした大衆と対決する物語である。
…とあらすじを書いてみたがとりあえず読んでほしい。これを言葉で説明できる気がしない。
わたしは原作から読んで、これをどうやって漫画にするんだと、訝りながら読み始めた。
すると、小説版とは異なるシーンが多く組み込まれており、もはや別の作品として鮮やかに仕上がっていて、心の底から感動した。特に他の伊坂作品に登場する人物や台詞回しが登場し、上手くストーリーに融合されている。まさにリミックス仕様である。
伊坂ワールドなのか大須賀ワールドなのかよく分からない巧みな世界が広がる。 読んでいるうちにすっかり引き込まれた。
個人的には原作→漫画の順で読むのがおすすめ。特に伊坂幸太郎さんの他の作品が好きな方には絶対に抑えておいて欲しい1冊である。
以下雑記
再見
中国語はほぼ知らないが、この再見という言葉だけ字面も響きが良くて気に入っている 。
ツァイツェン。かわいい。
またねっていう意味らしい。未来に期待を抱くそのままの意味だけど、まあこれ以上に言い表しようがないシンプルさを感じてとても好きだ。
再見に限らず、別れの挨拶は好きなものが多い。『さようなら』とかが特にそうだ。
和訳すると、『そうであれば』。
ここで切ってパッと別れる言葉のセンスは凄いとしか言いようがない。思いついた人天才かよ。
人と人が別れるときとか、言葉ではどうしようもない瞬間。あまりにも無力な最後には、言葉ってのは美しくあろうとするんだなぁとしみじみ感じる。
感情を伝えるには言葉はあんまりにも無力で、でもだからこそ、言葉は胸を打つような痛みを引き起こす事ができるのかもしれない。いつかそんな言葉を残せるようになれればいい。
飲みにケーション
飲み会の際にコミュニケーションを取ることを、飲みにケーションと呼ぶらしい。
わたしはお酒が飲めないが、飲み会は別に嫌いではない。 普段話せない人と話せるし、やっぱりみんなが陽気に笑っているのを見るのは楽しい。
それは、今まで比較的平和な飲み会にしか参加してこなかったことが大きいかもしれない。 当然飲まされたら嫌いになる。当たり前だ。
他人にお酒を飲ませない!って一律な規制じゃなく、飲める人にしか飲ませない。って事が大事なんだと思う。
飲みたい人が飲む社会にこれから変わっていくと信じて、わたしは烏龍茶を飲み続けよう。